横浜の凸凹の地層の中身はどうなっているのか

横浜の凸凹をケーキのようにカットしたらどのようになるでしょうか?

横浜の中心部である横浜駅から関内、本牧まで「白い線」でカットしてみましょう。


 この図はかなり簡略化していますが、だいたいこんな感じです。

 台地の地層は上が赤茶色の地層で下は灰色の地層からなることが多いのです。

 低地の地層はふだん観察することができませんが、地質調査のボーリングによれば、関内や横浜駅には

深い谷が隠れていることがわかっています。そして固まっていない砂や泥の地層がその谷を埋めています。

 ここでクイズです!上の図をよく見て考えてください。

 ランドマークタワーの地下のつくりはどのようになっているでしょうか?

 ランドマークタワーのある場所は江戸時代は完全に海でした。

 そして、鉄道用地として埋め立てが行われ、横浜港のドッグとなっていた場所でした。

正解は実はBです。

 ランドマークタワーのある場所は県立図書館のある紅葉坂の台地の延長にあり、灰色の固い地層が地下数メートルまである場所だったのです。ランドマークタワーはこの固い地層を四角くくりぬいたところにドンと置いてある感じです。

 地盤がいいので、この場所だけは高層ビル群が一列に並んでいるのです。

 ランドマークタワーが立つ灰色の地層を「上総層群」(かずさそうぐん)と言います。