氷河期の横浜港には、なんと、水がない!森がある??

 この時代は今から20000年前。最後の氷河期といわれるヴェルム氷河期のど真ん中です。

 皆さんのなかには、あれ?これが氷河期?と、疑問に思った方も多いでしょう。「氷河期なのに、氷がないではないか!」と

氷河期といわれる時代、地球の平均気温は今より10度ほど低い。横浜の平均気温が10度ほど低くなった場所ととはどこでしょう?(4年生の)社会科の資料で探してみましょう。

年平均気温が横浜より10度低い世界、それは、日本でいえば札幌です。たしかに、札幌は横浜より冬はかなり寒いですが、けして一年中氷に閉ざされた世界ではありません。豊かな森林が広がる世界です。

今から20000年(二万年)前の横浜は、今の北海道に似た気候にある世界だったと考えられます。

この時代にはより寒い北極や南極に近いところには、海から蒸発して冷たい空気に触れて雪となり、降り積もった水が、何千年間も溶けることなくつもり続けたため、海の水は大陸の上に乗ったになってしまいました。

そうするうちに、海の水はどんどん少なくなり、今より100メートル以上海面が低くなったことがわかっています。東京湾の水はその入り口までなくなり、東京湾の入り口を「古東京川」が流れて、そこには鶴見川・帷子川・大岡川からの水が集まって流れていました。