緊急! 地学・防災学習ページ リンク集
   東北地方太平洋沖地震(3月11日に発生した「地震」を気象庁が命名)
   東日本大震災(一連の「災害の名称」NHKも採用)について正確な理解を共有しましょう

 いくつかの公的なサイトを中心に紹介します。何が起きているのか、地学と防災の正確な基礎知識を共有しましょう
 そして、家庭、職場、学校で、具体的な対策を進めましょう。

●今、何が起きているのか?正確な情報と、過去の地震の歴史から学び、対策を考えましょう。

 今回の地震は単発のものではなく、日本列島全体が久々に暴れている一連の活動ととらえるべきではないでしょうか?そのためには、現在起きていることと、過去に同じことがあった時代、どのような一連の運動があったかを今、知るべきでしょう。

 気象庁報道発表資料 常に最新の情報を正確に
 独立行政法人 防災科学技術研究所 データを分析して提示してくれます
 ★おすすめ!写真と図で小学生でもわかりやすい
 
「東北地方太平洋沖地震の概要とその地球科学的影響について」
  誘発地震の問題までよくわかります。子どもへの説明に私も利用させていただきたいです。
  独立行政法人防災科学技術研究所 岡田義光 先生プレゼン 2011/4/17 緊急報告会:東日本大震災への対応
  岡田義光先生の結語は次のように示されています。
  (結語1)余震は盛衰を繰り返しつつも,数か月ほど をかけて,徐々におさまっていくと思われる。
  (結語2)今回のように超巨大な地震が起こった後,周辺でどのような現象が発生するかは予断を 許さない状況であり,
      今後とも注意深く活動を 見守っていく必要がある。

●3.11に何が起きたのかを気象庁、国土地理院などの直接の報告から知りましょう
 気象庁 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(まとめ)3月11日の地震の前に9日前震があり、断層の活動が始ったことがわかる。
 防災科学技術研究所東北地方太平洋沖地震について(速報) 2011年3月25日 余震の見通しまでわかりやすく解説されています。
 気象庁 地震火山部 週間地震概況(3月11日〜3月17日)何が起きたのかを正確に報告 長野、富士山直下の地震も報告。
 気象庁 地震火山部 週間地震概況 週間単位で、発生した地震を正確に報告しています。東海地震に関連するデータも注目。
 気象庁 地震火山部 週間地震概況(4月1日〜4月7日) 4月7日の大型余震を報告 その後茨城で余震が起きていることに注目。
 気象庁 関東、中部毎日の地震情報 現在起きていることを知ることができます。
 東日本大震災震源地マップ震源地の推移アニメーション関東平野をドーナツ型に取り囲むように地震が起きていることがわかります。

3.11日本の大地が、海底がどのような動きをしたかを知りましょう
 国土地理院 東北地方太平洋沖地震による地殻変動(水平)今回の地震の水平変動は、海底で最大24mこの水平移動は驚きです。
 国土地理院 東北地方太平洋沖地震による地殻変動(上下) 太平洋岸が目に見えて沈降している。
 国土地理院 東北太平洋沖地震 震源断層モデル 太平洋のプレート境界が450kmにわたって割れ広がったことがわかります。
 国土地理院 東北太平洋沖地震 震源断層モデル概念図 太平洋プレートの沈み込みによる断層が広範囲にずれたことがわかる。

●津波についての研究者からの報告
 「東北地方太平洋沖地震の津波について:過去の津波との比較も含めて」★おすすめ!写真と図で小学生でもわかりやすい 
   東京大学地震研究所 佐竹健治 氏
 東京大学地震研究所「地震・火山情報」 津波の状況を報告。
貞観津波とは何か?今回の津波は「未曾有」(=未だ曾て有ることなし)ではなかった。
 平安の人々が見た巨大津波を再現する ー西暦 869 年貞観津波ー
  宍倉正展・澤井祐紀・行谷佑一(海溝型地震履歴研究チーム) 岡村行信(センター長)Than Tin Aung1)・小松原純子1)・藤井雄士郎2)
  2010年8月のレポート わかりやすく解説していただいています。
 
仙台平野の堆積物に記録された歴史時代の巨大津波 〜1611年慶長津波と869年貞観津波の浸水域〜
  地質ニュース624号,36?41頁,2006年8月澤井 祐紀1)・岡村 行信1)・宍倉 正展1)・松浦 旅人1)
研究成果を生かせなかった…」貞観地震の研究者  産経ニュース 2011.3.28

貞観の大津波(869年)とは、その前後にはどのような一連の地震があったかは、古文書から知ることができます
 保立道久の研究雑記 歴史家の日常と発想と反省と 
 貞観時代の地震を歴史研究者、東京大学教授 保立道久 先生が正確な文献資料から解説するブログ。歴史資料の検証から、過去に起きた地震群、災害を、考察を交えて教えていただけます。


★富士山の噴火への連動は?
「貞観」と言えば、「富士山の貞観噴火」869年の貞観陸奥地震では鳥海山も噴火。富士噴火はその5年前。富士山の噴火しについても学びましょう。富士山の噴火は、東海南海地震と連動していることは、1707年宝永の東海南海地震の49日後に富士宝永噴火が起きていることが典型例となっています。
 YouTube 富士山の噴火 近未来予測テレビ 富士山噴火のシミュレーション 見ごたえありあmす
 YouTube「富士山の噴火史」富士五湖テレビ作異色のCG大作。郷土愛と郷土の自然史を語る情熱に感動です。富士五湖をつくり、青木ケ原樹海の広大な溶岩流を残す貞観の富士山噴火がCGで描かれています。

東北のその後の地震について 内陸部に移行している地震に注目が必要です。
 3.11後、東北内陸で二つの地殻型地震が発生。(1)は、ごく浅く、正断層型(引っ張られて割れる)(2)は逆断層型(圧縮されてせり上がる)タイプ。海側で正断層型のずれが、より内陸で逆断層型のズレがおきていることは不思議です。今後内陸で大きな地震が発生することは要注意です。
 (1)4月11日17時16分マグニチュード 7.0(暫定値) 
   場所および深さ福島県浜通り(いわきの西南西、約30km付近)、深さ6km(暫定値) 
    今回の地震は、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震と考えられます。
     発震機構等 東北東〜西南西方向に張力軸を持つ正断層型 (速報値)

 (2)4月16日11時19分 マグニチュード5.9(暫定値) 場所および深さ 茨城県南部、深さ79km(暫定値) 
     発震機構等 西北西〜東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報値)

●液状化について 今回浦安、埼玉県北部で大規模な液状化被害が発生しました。
 横浜の低地も同じように液状化が生じやすい場所があります。液状化について学びましょう。

 首都直下地震による液状化の発生と被害  若松加寿江 先生 地学雑誌 Journal of Geography  116(3/4)480?489 2007
 ガジェット通信 液状化現象「千葉県浦安市」「舞浜駅」「ディズニーリゾート」関連の動画まとめ 浦安の液状化被害を報告した動画

  今月号の科学雑誌Newtonは、巨大地震と原発事故の情報をわかりやすく解説しています。よくわかります!お薦めです。

●原発災害を考える
 
私が尊敬する地震学者石橋克彦先生は、東海地震を提唱し、今後の地震活動期への備えを強く訴えてきました。
 そして、原発の危険性も具体的に指摘してきたのです。悪夢が現実となった今、石橋先生の警告と提言を真摯に受け止めていくときです。
 原発震災 石橋克彦先生 1997年の提言 警告していた悪夢が現実に。
 「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」【衆議院予算委員会公聴会】2005年2月23日 で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)
 地震学者 石橋克彦 先生「石橋克彦 私の考え (歴史地震研究に限りません)」2011年東北地方太平洋沖地震による「原発震災」について
 長年の警告にもかかわらず、これが現実のものとなった思いを語られています。
 「原発震災」指摘の石橋克彦名誉教授講演「地球儀を見て最も原発を作ってはいけないのは日本列島です!」
 緊急研究 東海大地震「浜岡原発に迫る危機!」現代ビジネス