箱根!神奈川の巨大火山」制作委員会 事務局ホームページ

構想する教材名 (DVDビデオ教材 各20分以内)

    箱根!神奈川の巨大火山

  第一部「箱根は火山の博物館」  (平成23年6月完成予定)

  第二部「巨大噴火の実像」     (平成24年6月完成予定)

  第三部「解き証される噴火の歴史」(平成23年6月完成予定)

  第四部「それは、なぜここにあるのか」

 箱根は間近な神奈川県の火山として、その巨大な姿を見せている。

     「火山地形の博物館」とも言われるその複雑な姿は、どのようにしてできてきたのか?
     関東地方に膨大な火山灰を供給してきたその歴史とは?
       神奈川県西部の生命を全滅させ、横浜に3mの地層を残す6.5万年前の巨大火砕流の実像とは?
         この巨大火山は、なぜそこにあるのか?
           最新の研究成果に基づき、愛すべき郷土の火山の姿を解き証します。


    制 作       「神奈川の大地誕生を探る」制作普及委員会
              「箱根!神奈川の巨大火山」制作委員会 
               横浜自然史博物館.Virtual 
    制作総指揮      門 田 真 人 
    委員長・監督     鷲山 龍太郎
    監修・講師・資料提供 神奈川県立生命の星地球博物館学芸員の先生方
    レポーター      酒井明子
    協 力        神奈川県立生命の星・地球博物館
               神奈川県公園協会
               神奈川県私立小学校協会理科部 

    第一部「火山の博物館」 試作版ができましたビデオ視聴できます。

   

    NEW!3月22日公開
    「箱根!神奈川の巨大火山」新第一部「火山の博物館」Ver.0.5 ビデオスタート↑

  初期試作テスト映像(H22.10.29) (右クリックで保存可)              

 新教材ムービー 箱根!神奈川の巨大火山 第三部「解き証される噴火の歴史」撮影進行中 


「太古の箱根山は現在の稜線を延長すれば、標高2700mの成層火山となる。」この久野博士のモデルは長きにわたって受け入れられ、教科書にも掲載されてきた。しかし、溶岩の詳細な検討からこの説には疑問がもたれ現在では別のモデルで推定されるようになった。第一部ではこの「知の転換」をテーマに噴火の歴史を説き証す地学研究の成果を紹介する。(神奈川県立生命の星地球博物館 山下浩之学芸員と酒井明子レポーター)

1 主旨

 私たちは、郷土神奈川県の地学教育の振興に力を注いでおり、誰でも興味をもって郷土の地学を学べるように教材の開発に取り組んでおります。
 前作「丹沢の生い立ちを解き明かす3部作」に続いて、新たな教材として、「箱根!神奈川の巨大火山」(仮題)を構想しております。 昨年度の企画展示「箱根火山」に公開されたすばらしい研究成果に取材し、神奈川県の諸学校、一般の皆様にわかりやすく、最新の知識を広める一助とすることを目指していきます。
        「箱根!神奈川の巨大火山」制作委員会  制作総指揮 門田真人  委員長 鷲山龍太郎

2 教材制作の意図

 首都圏の西方に巨大な姿を見せる箱根火山は、有史において噴火の記録はないが、65万年にもわたり噴火を繰り返してきたことが、その複雑な山体の構造と、首都圏の膨大な降灰層に記録されている。

 箱根火山はどのような生い立ちをもつ山なのか?どのようにしてその姿は造られて来たか?過去の巨大噴火、横浜にも達した大火砕流とはどのようなものであったかを解き証していく。

 これによって首都圏の巨大火山の生い立ちを畏敬の念をもって理解し、火山防災への長期的視野をもてるようにしたい。

 また、箱根火山の地学資産への生涯学習としての観光の振興もねらいたい。

 
 CGで描いた箱根のクレーター       神奈川県立生命の星地球博物館の実験で造られた箱根の姿


 湘南ヘリライセンサーズクラブのご協力で空撮もできました。 ↑金時山

      プレート境界にある箱根と富士             箱根矢倉岳と富士
 

3 骨子(案)

第一部「火山の博物館」

(1)首都圏の巨大火山・箱根の景観 その首都圏から見分け方 富士山との比較

(2)箱根火山の形・博物館所蔵火山地形 カルデラ 溶岩ドーム 成層火山 

(3)カルデラ、外輪山、中央火口丘

(4)神山噴火と芦ノ湖の誕生

第二部「解き証される噴火の歴史」

(1)久野モデルの形成史観と長尾峠の露頭から新しい形成史の検討

(4)箱根火山を作る博物館実験

(5)まとめ 新しい箱根火山形成史の概観

第三部「巨大噴火の実像」

(1)関東地方一円に広がる膨大な火山灰地層の観察

(2)繰り返された巨大噴火の痕跡

(3)火砕流とは何か 雲仙普賢岳映像 水槽実験との対比

(4)東京軽石層の発見(町田教授の追跡)

(5)6.5万年前の巨大噴火を東京軽石層(TP)から解き明かす

(6)TP(東京軽石層)降下軽石の広がり

(7)TP火砕流の広がり

(8)再現CG

(9)まとめ 箱根!それは、愛すべき、しかし激しい素顔をもつ郷土の活火山

第四部「それは、なぜここにあるのか」〜プレート境界にある火山〜

(1)箱根火山の基盤岩(貝化石が出る凝灰岩質の海の地層だが、衝突付加したものである)

(2)伊豆半島の衝突と箱根

(3)板状に貫入するマグマと旧火道

(4)火山噴火のテクトニクス 応力に沿った火道の形成とプルアパートテクトニクス

(5)プレート境界にある火山

 作品の使用形態(いずれもDVDは無償で配布提供いたします。)

(1)横浜市教育委員会視聴覚センターへの登録と全市学校での使用(貸し出し・ダビング)

(2)神奈川県教育委員会視聴覚センターへの登録と全県での活用(前作は登録済み)

(3)横浜自然史博物館.Virtual(鷲山個人のHP)からの動画配信
   平成22年度から横浜市の諸学校は全教室で50インチ大型テレビとインターネットの接続がされているので、教室から直接動画を視聴することができるようになっています。

(4)その他、県立ビジターセンター、市町村自然教室などでの活用も期待します。

(5)委員が講演や自然観察教室を行うに際して、資料として提示する。

「箱根!神奈川の巨大火山」制作委員会規約(平成22年8月4日提案)

1【名称】 本委員会は「箱根!神奈川の巨大火山」制作委員会と称し、事務局を委員長自宅及び「箱根!首都圏の巨大火山」制作委員会のホームページに置く。

2【目的】 本委員会は神奈川県の地学資産である箱根火山について、神奈川県立生命の星地球博物館の研究成果及び特別展「箱根火山〜いま証される噴火の歴史」に取材し、各委員の専門性を結集して視聴覚教材を制作するとともに、これを広く普及することによって、地学教育、防災教育の推進及び地学資産への生涯学習としての観光の振興に資することを目的とする。

3【制作総指揮】 制作総指揮は制作についての包括的指導と監修を行うと共に、人員や撮影現場の調整、制作推進に関わる関係諸機関との連絡調整を行う。 

4【委員長】 委員長は委員会を統括し、作品の構想立案、制作の指揮、編集を行う。

5【副委員長】副委員長は委員長を補佐するとともに、委員間及び関係諸機関との連絡調整を行う。

5【委員】 委員は本委員会の趣旨に賛同する諸氏から構成され、担当する役割(別表)を担う。委員会は必要に応じて所属機関への協力要請をするものとする。

6【業績】本作品に関わる業績は、本委員会並びに神奈川県立生命の星地球博物館及びその担った役割に応じて各委員及び協力諸機関にあるものとする。

7【著作権】作品の著作権は本委員会と各委員並びに神奈川県立生命の星地球博物館にあるものとする。各委員は作品の上映、複製、配布、配信を自由に行う権利をもち、本委員会の目的のために活用するものとする。

8【任期】 各委員の任期は活動参加の日から作品完成の日までとする。ただし、作品の修正等について協議する必要がある場合には再招集する。(撮影及び協議会に年間5日程度)

9【活動の位置づけ】本委員会委員としての活動は基本的にボランティアとするが、所属機関からの出張命令を受けられた場合には、所属機関の管理下にあるものとする。

10【保険】 所属機関の業務としてではなく、個人の意志により現地での撮影に参加する場合には、神奈川県青少年協会ボランティア事故共催等に加入するものとする。費用は委員会が負担するので手続きは本人が活動参加前に加入すること。

11【資金】研究補助費や資金提供、協賛金が得られた場合には、空撮費用、業者への編集、CG作成委託費用、ボランティア保険その他必要経費に充て、公正に管理するものとする。

12【付則】本規約は委員長からの提案として示され、必要に応じて全委員との協議によって改訂される。 

 

別表「箱根!首都圏の巨大火山」制作委員会構成(平成22年8月現在)

所  属 

職 名

氏  名
(敬称略)

担  当

神奈川県立生命の星・地球博物館

地学外来研究員

門田 真人 

制作総指揮
包括的指導 プロデューサー
制作に関わる人的手配・連絡調整

横浜市立北綱島小学校

校長

鷲山龍太郎

委員長  脚本 監督 編集

神奈川県立生命の星・地球博物館

地学ボランティア

酒井 明子 

出演 レポーター

精華小学校 
神奈川県私立小学校協会理科部会

教諭

岡田 篤

監修・助言者(教育現場)

湘南白百合学園小学校
神奈川県私立小学校協会理科部会

教頭

澤野 誠

監修・助言者(教育現場)

神奈川県立生命の星・地球博物館 地学学芸ボランティア 中村 良 スタッフ・助言者

協力要請機関

機関名

内容

代表

神奈生命の星地球博物館

指導・監修・講師出演・資料提供

館長 斉藤靖二氏

財団法人 神奈川県公園協会

協力

理事長 小山 剛司氏

湘南ヘリライセンサーズクラブ

空撮協力

教官PILOT 山口好一氏
PILOT   鈴木祥功氏