防災教育を考えるページ

← 防災教育の理念(鷲山)

 自然を理解し、災害史から教訓を学び、防災のスキルを学び、防災行動の基礎知識を学ぶ。
 生命尊重と思いやりの心をベースに、それらの学びをもとに、考え、判断し、実践できる能力を培う。
 そこから、平常時にやるべき、あたりまえのこと(防災準備行動)が見えてくる。
 激震の一撃を受けたとき、日頃の備えと培った判断力・実践力が、生存率、減災として出力される。

★自然理解 (横浜自然史博物館.Virtualは、本来これを目的としたサイト)

 郷土の生い立ち、繰り返す地震や火山噴火を理解し、受け入れられるようにする。つまり、自分の人生に地震が影響する可能性を考えに入れること。それは、いたずらに恐怖心をもつことではなく、富士山の見える風景と大地震は1セットであることを理解する。次の関東地震までに直下型地震が相次ぐであろうことを理解し、自分の心の中で受容する。

★災害史の理解

 関東災震災は横浜直下で起きた海溝型地震だった。10万5千人が犠牲になった大震災の歴史を学び、その教訓に学ぶようにする。火災延焼の可能性を想定に入れて考える力を育てる。阪神大震災では、耐震性のない建物の倒壊、死亡者の10人に一人は純粋に家具の転倒によること、火災延焼が様々な原因で多発したことなど、多くの教訓が得られている。

★生命尊重・思いやり

 生きていることの素晴らしさ、今日があること、明日があること、親から子へと命のリレーが続くことの素晴らしさを実感する。それはどの人にとっても同じであることを理解すればそれは人への思いやりとなる。生き抜くために、共に災害を減じるために、これがエネルギー源。

★体験・スキル獲得

 消火器の使い方、家具の固定のしかた、落下物からの身の守り方など、体験を通してスキルを身に付けることが必要。

★原則の理解・基礎知識・地域情報 

 基本的なマニュアルの共有。様々な場面で地震に遭遇したらどのようにして生存するべきか、スマトラ大津波時「地震のあとには津波」という基礎知識「津波てんでんこ」というマニュアルが人々の中にあったら、20万人も犠牲にならなかったはず。また、津波、液状化、火災延焼など、地域の特質から来る災害可能性を知っているか否かが生死を分ける場合もある。
「知の共有」リンク集

webにはこれからの防災教育を考える上でたいへん役に立つ資料がたくさん提供されています。
ぜひ、これらの貴重な資料に学び、「防災への知」を共有して、命を守り、町を守るための知恵につなげていきたいものです。
貴重な資料のHPにリンクをさせていただきました。

地震調査研究推進本部神奈川県の地震活動の特徴  神奈川県の地震、歴史、活断層などのデータが閲覧できます。
地震調査研究推進本部地震調査研究推進本部   政府組織である本部の発行誌、最新情報が閲覧できます。
地震調査研究推進本部地震ハザードステーション 上の風景写真に秘められた活断層や地震発生域が手に取るようにわかります。

●震災の教訓

必読 関東大震災の教訓 中央防災会議 関東大震災を膨大な科学的データから検証 教訓の宝庫です。

●横浜の自然(地震メカニズム)の理解

 日本の地震活動 お勧めです!
  地震発生メカニズムを探る 文部科学省
 地震メモ 地震について知っておきましょう 横浜市 必見!
 シナリオ型被害想定調査報告書概要版(平成11年3月)神奈川県庁
 首都直下型地震想定される被害とその対策 首都直下型地震対策専門調査会
 首都直下型地震の被害想定
 活断層の基礎知識 東京都
 首都直下型地震防災・減災プロジェクト 京都大学防災研究所 教授 林春男
 東京の活断層 立川断層の調査 
   わかりやすくすぐれたパンフです 東京都パンフレッド

 横浜市地震マップ
 横浜市液状化マップ
 港北区液状化マップ 直下型地震想定
 横浜市リアルタイム防災システム

●その時、どう行動すれば生き残れるのか?

内閣府・防災情報のページ 
・中央防災会議の情報など、基本的に共有すべき情報のソース
・地震シュミレータなどすぐれた防災教育ソースがあります。

消防庁地震対策マニュアル

  

●日頃からの備え(防災準備行動)

家具の固定を実践しよう
東京都防災ホームページ「啓発ビデオ」家具の固定の必要性、方法をビデオで解説。たいへん役立つページ。

家の耐震診断、耐震補強 とにかく建物が倒壊しない、家具が倒れないなら、まずは人は死なない。小手先の防災グッズより、家の耐震化を。

 兵庫耐震工学研究センター加震実験動画映像建物がどのように揺れ、倒壊に至るかがわかる。

防災システム研究所 防災・危機管理アドバイザー山村武彦先生の公式HP 山村先生の著書は、私もテキストにしています。

横浜市民防災センター 親子で防災体験をしましょう
防災備蓄品について 第2回中央区防災会議の講義から 

●横浜市民としてどう行動すべきか?
 横浜市防災計画 市民としての行動の取り方の指針が示されています。たいへんよくできている防災計画です。
 横浜市学校防災計画
【市民の相互協力】横浜市防災計画 第三部第一章」3
市民の一人ひとりが「自らの身は自ら守る。皆のまちは皆で守る。」との認識に立っ て、自らの身の安全を確保した後は、人命優先の観点から地域住民がお互いに助け合 い、初期消火、救出救助、避難誘導などを協力して実施しなければならない。

★横浜市もがんばっています!市民はぜひ次のサイトをご活用下さい。

 横浜市市民防災情報 わいわい防災マップ
 あなたの町の危険箇所、危険可能性、避難場所などの詳細な情報を提供しています。ぜひじっくり調べてください。
  
横浜市行政地図情報提供システム あなたの町の地盤がわかる。ボーリング資料であなたの家の地下のようすがかわかります。横浜市もなかなかやります!

●地震のメカニズムの理解と同時に対策の実行を!
基本的な情報・政府・地方公共団体・公共機関から

横浜市消防局 防災情報Eメール あなたの携帯電話に防災情報が届きます!情報料無料!

身近な安全のために「オフィスの室内安全」石塀の倒壊など防災科学技術研究所「緊急報告会 〜東日本大震災への対応〜」

●火災延焼への対応

人口密集地帯、横浜は何といっても火災延焼の恐れを想定すべきです。関東大震災、阪神大震災の教訓を忘れず、明日に活かしましょう。

関東大震災・阪神淡路大震災に学ぶ

関東大震災から生き残った町 神田地区の住民たち 伝えたいふるさとの100話 東京都千代田区

火災旋風の研究 消防大学校だより 

阪神大震災 バケツリレーの体験談 「バケツリレーという言葉」のウソ バケツリレーというより「ゴミ箱リレー」だった?


●火災への対応は市民が!あなたが! 自助と共助
 YouTube直下地震で東京が火災地獄に? Tokyo Hazard in Flames
         火炎合流 関東大震災で瞬時に4万人の人を死に追いやった火災旋風を実験で再現。最悪のシナリオにしないために、
         住民による初期消火の重要性を再認識すべきと考えます。
 阪神・淡路大震災時の火災と市民行動のページ 日本火災学会 阪神淡路大震災における被害実態と住民の行動についての学術的な研究報告
                       初期消火活動には3割近くの住民が参加。バケツリレーが活躍。道具不足で為す術なしもあり。
 阪神・淡路大震災市民の消火活動参加率は51.7%  (概要から)

○災害の発生によって同時多発的に火災が発生した場合、すべての出火点に消防が駆け つけ消火活動を行うことは困難であり、地域住民等による初期消火活動が非常に重要 な役割を果たす。
○阪神・淡路大震災では、1月17日中の火災発生件数は197件にのぼり、しかも17日の 午前6時までに、このうちの約100件が発生した。また、火災発生箇所が広範囲であ り、かつ同時多発的に発生したことから、要員・資機材ともに不足が生じ、消防がす べての火災現場に駆けつけ消火活を行うことは実質的には不可能な状態であった。 このような中、地域住民等による初期消火も行われ、神戸市内で市民消火活動の有無 が判明した現場94箇所のうち、約8割の77箇所で市民消火活動が展開されたという報 告もあり、地域住民や地元企業、消防団等による初動段階での消火活動体制を整えて おくことの重要性が再認識された。
 
災害弱者援助における地域ネットワークの活用 静岡県立大学短期大学部 江原 勝幸 研究紀要18W号(2004年度)4
         阪神淡路大震災の住民の救助活動、災害弱者への対応を詳細にレポート。日ごろからバール、のこぎりを等の道具を備え、
         家族や近隣を共に守り合えるコミュニティー作りが必要であることを理解できる報告書。
     

●地震動を知る  
 今回の地震動は建物を倒壊させることが少なかったのは、キラーパルスと呼ばれる加速度の強い成分がなかったため。しかし。今後内陸で起きるかもしれない地震は、加速度の強いものであることが予想されます。阪神の地震をコンビニの防犯カメラでとらえた映像は、棚や商品の動きで加速度が感じ取られるもので、耐震性のない木造家屋が倒壊するわけが理解できます。
 あなたの家は、この加速度に耐えられますか? あなたの部屋の家具はどのように動きますか? 
 YouTube兵庫県南部地震1995.1.17コンビニの防犯カメラがとらえた地震動
 YouTubeNHK阪神淡路大震災 1月17日 この振動を我が町で…と考えて想定を。正確なレポートなので改めて役立つ資料です。地震動の生記録から、
             直後の惨状、復興の様子とレポートし、「稲村の火」でしめくくっているところが素晴らしい番組です。
 YouTube地震発生の瞬間 様々な地震発生の瞬間を編集してある貴重な番組 心の備えを確かにしましょう
 YouTube本当の地震の恐怖 兵庫県耐震工学研究センター制作 オフィス、リビング、寝室、キッチンで耐震固定をしていないとこうなる!
          テレビは飛び出し、コピー機はスケートをし、タンスは人をつぶすハエたたき。ぜひ家具の固定を進めましょう。
 YouTube高層ビル内部が地震でメチャメチャに破壊される様子 長周期地震動による超高層建物の大振幅に備える実験。
     30階建て超高層ビルの頂部を部分的に切り出した実大寸法の試験。超高層ビルのオフィス、リビング、寝室が破壊されていく。


●地震前兆現象にも注目
安政江戸地震では、ナマズの異常行動を代表に、磁石の磁力が消える、江戸湾から見て夜の江戸がぴかぴか光っていたなどの前兆現象が記録されています。阪神の地震では、竜巻状の雲、夜月や星が大きく見えたなど、数多くの前兆現象が伝えられています。貞観の陸奥地震では、夜に光り物で昼のように明るかったという記載があるのですが。今のところ今回の地震ではそのような報告には触れていません。
 地震雲?
 東北関東大震災二日前の前兆現象 photoshotooさんの作品 共感できます。
 YouTube地震予知 前編 地震予知 後編 古いですが、地震予知の最前線取材に基づいた動画解説番組 第26回(1985年)科学技術映画祭入賞作品
                1985年段階で、ここまで地震予知への取り組みを進めていたことは驚きます。おすすめです。
 地震の起きるとき MT技研 同名の本からの引用を紹介されている。関東大震災等の事実談に基づいているので参考になります。
 YouTube兵庫県南部発光現象 町中でパチパチと謎の光が出ていることが記録されている貴重な映像。安政江戸地震でも同様の記録があります。


●阪神淡路大震災に学ぶ  YouTubeで見る1995.1.17
 阪神淡路大震災の被害は、そのまま、横浜の将来の現実として考えるべきです。YouTubeでこれを見れるというのは、著作権問題はともかくとして、社会にとって有用なことであると思います、
 YouTube阪神淡路大震災報道特番 被害の様子、負傷者の様子、住民による救出活動の様子、火災の様子が参考になります。
 YouTube阪神・淡路大震災 発生5時間後(MBSニュース) 火災の様子がよくわかります。これがそのまま横浜の現実となる可能性は十分あるのです。ただし、津波と違うのは、初期のうちに住民が消し止めることができれば、被害は最小限に食い止められることです。地震直後の、近隣での初期消火活動の体制作りが急務です。
 YouTubeHE GREAT HANSHIN-AWAJI EARTHQUAKE 阪神淡路大震災の火災の様子がよくわかります。消防隊も手に負えない状態。
                      そうなる前に住民に 消火用具と日ごろの訓練が有ればと学べます。
 YouTube地震への備え?阪神淡路大震災から学ぶ【HD】 被災体験者の体験談。近隣の大工さんが救出してくれた!のこぎり、バールが役立った!

●マンションでの対応を考える
 マンション百科事典 マンションでの地震への対応を丁寧に解説。しかし、マンションの住民が避難場所へ避難
 マンション防災のイロハ<副題> 「マンションは自分たちで守る!」首都圏マンション管理士会埼玉県支部 中澤紳行 マンション管理士・防災士・埼玉県
 
ネオシティ大和高田 自主防災組織 活動概要 活動内容 防災行動力の向上  住民の理解を求め、自主防災組織作りに努めているマンション